本を一冊読み切るのはいつぶりだろうか。
本を読むよりドラマ、な毎日を過ごしているがやはり本はおもしろい。
…とタイトルに関係のない話が続きそうなのでここまでにして、今回は大好きオスマン帝国外伝シーズン3のロスを減らすべく読んだ『寵妃ロクセラーナ』の感想を。
ざっくり言うとこんな感じ…
あっという間に読了。
— えーこ@ドラマ垢 (@eko_drama) 2019年12月26日
最後はつらかった…これを新ヒュッレムでシーズン4に観なければならないのか。
しんどいのが目に見える…やはりウゼルリさんで観たかった気持ちはあるな…
あとでブログ書こう。#オスマン帝国外伝
史実をぼんやりと知ってはいたものの、実際に物語として読み、そしてこれまでのオスマン帝国外伝を思い出すとつらかった…
シーズン3のロスを再び感じてしまった感覚。
これをシーズン4で観るのかと思うと、やはりシーズン2ラストがオスマン帝国外伝のピークだったと思わざるを得ない。
さて、一部本のネタバレを含みながら感じたことをとりとめもなく書き記そう。
やや読みにくいと思いますので、お付き合いいただける方だけどうぞ。
ちなみにオスマン帝国外伝を観たことがない方はこちらのブログをどうぞ。
シーズン3の記事ですが、シーズン1、2のまとめ記事へのリンクもあります。
#オスマン帝国外伝 〜愛と欲望のハレム〜シーズン3全話ネタバレ感想まとめ
— えーこ@ドラマ垢 (@eko_drama) 2019年8月7日
明日からチャンネル銀河ではとうとうシーズン3が始まりますね!!
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『寵妃ロクセラーナ』のヒュッレム
この本のヒュッレムはドラマのヒュッレムと違う。
ドラマのヒュッレムは周りと軋轢を起こしまくり、時には追放されるいわゆる問題児。
でもこの本のヒュッレムはドラマのヒュッレムと真逆。
ハフサの言うことには従い、マヒデブランにやられてもやり返さない。
最後にはマヒデブランを追放に追い込むものの、ドラマのヒュッレムを思えば大したことない仕返しレベル。
聡明で明るく、詩を嗜みスレイマンの愛を一身に受ける。
スレイマンがこの本の中では別の側女に目移りをしてないのも大きな違い。
いつも一歩引いているように見えるけれども、晩年になるに連れスレイマンにうまく我を通せるようになったことと、スレイマンの愛が欲しいことはドラマのヒュッレムと同じだった。
ヒュッレムの芯はやはりここにあるのね。
ドラマのヒュッレムは死を持ち出すほどスレイマンを愛していたけど、本のヒュッレムはそうではないものの、深い愛を感じられた。
また違うヒュッレムを見るにはオスマン帝国外伝ファンならばぜひにともおすすめしたい。
本とドラマの違い
いくつか設定が違ったのでご紹介。
一部本のネタバレ含みますので嫌な方は回れ右で。
- 子どもの誕生順が違う
- ドラマとウィキペディアはメフメト、ミフリマーフ、セリム、バヤジト、ジハンギルだが、本はメフメト、ミフリマーフ、セリム、ジハンギル、バヤジト
- ヒュッレムは奴隷市場で全裸になってイブラヒムの目に止まる
- イブラヒムの自宅で教育を受ける。(トルコ語が話せない)
- 最初はイブラヒムをステキだと思っていたが、地位が上がるに連れイブラヒムを疎ましく思う
- 結婚はハフサが亡くなった後
- 結婚のきっかけはハーレムの火事であり奴隷解放でヒュッレムが迫ったものではない
- 第1夫人がマヒデブラン、第2夫人がギュルフェムでギュルフェムは女の子を産んでる
- ヒュッレムは第3夫人
- イブラヒムの死後ハティジェは遠くに引きこもる
- エスキサライに後宮がある
- ヒュッレムは結婚後ハーレムはないがトプカプ宮殿に移る
- そもそも皇子の赴任には妃がついていく風習がなく、マヒデブランは追放されてムスタファの赴任地のマニサに行った
など。
フィクションも挟んでいるのでどれが史実なのかわからないが、非常に楽しめた。
でもこの本をドラマ化するなら日本の1シーズン分の話で事足りる。
そもそもヒュッレムがいい子すぎるのでドラマにならない。
ドラマが盛ってるのはよくわかる。
全体の感想
ドラマでも実際はそのくらいだったのかもしれないが、リュステム39歳、ミフリマーフ16歳の時の結婚だったことに驚き。
あとは…最初の感想につきる。
シーズン4のネタバレに繋がるので詳細は伏せるが、この一文はグッと来たなぁ…
シュレイマンが全面的に信をおいていたのは大宰相でも皇子たちでもなく、最愛の妃フッレムだったのだから。
※本の中ではスレイマンをシュレイマン、ヒュッレムをフッレムと記載してるので誤記ではない。
この文を読んで、ヒュッレムへの信頼、愛が孤独の世界皇帝を支えていたことがひしひしと感じられた。
ドラマのスレイマンとヒュッレムを見てると、たまに「なぜこんなにヒュッレムがいいんだ…?」と思うことがある。
でもそれはドラマにするために仕立て上げられたヒュッレムとスレイマンであり、この本のような関係であればその理由は十分理解できる。
孤独を感じる世界皇帝にとっては、本当に安らげる女性だったのだろうと思える本だった。
史実かどうかはわからないが、著者も書いていたように聡明なスレイマンが単なる上部だけの女性にたぶらかされるとは思えない。
やはり愛される魅力がヒュッレムにはあったのだろうと思う。
オスマン帝国外伝を好きな方はぜひ読んでいただきたい。
ただ、もしかしたらシーズン4を観た後の方が楽しめるかもしれない。
きっとシーズン4でもロスなり悲しみなり感じるはずなので、その時のために少しでも楽しみを取っておくのもありかもしれない。
いつでもよいので、ぜひ手に取って読んで欲しい。