働くダラ母

趣味の海外ドラマと時々仕事、家事、育児を綴るダラなワーママブログ。

清朝時代の1人の女性の生き様を描く『月に咲く花の如く』感想

昔の女性は今の日本よりさらに生き難かったのでは、と思うことが多々ありますが(もちろん今でも国によっては女性は辛い目に遭って非常に生きにくい)、そんな中でも1人の実在した女性をフィクションで描いた『月に咲く花の如く』。
非常におもしろかったので感想を書きたいと思います。
全74話と非常に長いのですがとても楽しめました。

大まかなあらすじとドラマの印象

清朝末期に実在したと言われる周瑩がこのドラマの主人公です。
ドラマはフィクションなので実在の人とは違うと思いますが、ドラマでは周瑩は大道芸人として人を騙すこともありながら生きていました。
養父の周老四が周瑩を沈家に売ったことからドラマは大きく動き出します。
当時ではありえない常識破りな行動、態度を取る周瑩に周りからの反発はたくさんありながらも、嫁ぎ先の呉家を復興させていく周瑩。
女性が生きにくく、外に出ることすらいいこととされなかった時代に若奥様として呉家を切り盛りしていた姿に勇気づけられるドラマです。
このドラマを観ていて気づいたのは、このドラマは日本の朝ドラだなというところです。
私はどちらかというと昼ドラが大好きで、このブログでも紹介している『オスマン帝国外伝』や『宮廷の諍い女』(『月に咲く花の如く』主演のスン・リーがこちらも主演)が好みです。
ですので、どちらかというとテンポがゆっくりで日常を描くこのドラマにハマるとは思いませんでしたが、非常にいいですね、朝ドラ。
私は周瑩の恋愛話より、周瑩の経営手腕を見ることや家族が周瑩を認めて行くのが大好きでした。
このドラマは仕事、恋愛、家族、ミステリー、サスペンスありの歴史ドラマで非常に見応えがあります。
しかもそのどれもがバランスよく描かれているのでどんなドラマが好きな人でもハマれるのでは?と思えるようなドラマです。
テンポよくいろんな事件が起こって解決していくのが観たい!という人には向いていないかもしれませんが、まったり日常の幸せを噛み締めてみたい人にはよいのではないでしょうか。
歴史ドラマはやはり王朝を中心に描くことが多いですが、このドラマは珍しく富商とはいえ一市民を描いたよいドラマです。
朝ドラ好きの方は必見だと思いますし、騙されたと思って観てもらいたいドラマです。

全体的な感想と登場人物に関する想い(一部ネタバレ含む)

私はこのドラマの恋愛パートはそこまでハマれませんでした。
どちらかというと家族愛の部分に感銘を受けていて、ツイートもその点を多く書いています。
このドラマは上でも書いたようにいろんな要素を満遍なく含んだドラマなので、なにが好きなのかは人それぞれだと思いますが、私は全74話で描かれる呉家の周瑩に対する変化に非常に感銘を受けました。
途中で何人かは亡くなっていきますが、ドラマの最後まで出ていた四義叔父上が1番変わった人ではないでしょうか。
占い好きな四義叔父上は周瑩を疫病神と罵り、周瑩を追い出すことに躍起になります。
二義叔父上が周瑩を認めてきても自分は認めないと子どものように反発する四義叔父上。
そんな人が周瑩をだんだん認めていき、周瑩が処刑されそうになった時には呉家の全財産を投げ打ってまでどうにか周瑩を助けようとしたのには感動しました。
また、自分が疫病神ではないかと四義叔父上に泣きついた時も、昔自分が言ったことを謝った四義叔父上。
そして寡婦の誓いを求めたのにも関わらず、最後には趙白石との結婚をも認める四義叔父上。
本当にこの変わりようには時の流れとともに周瑩が築き上げてきた「誠」と「信」が影響してるのだな、と思います。
そしてそんな周瑩を作ったのは早くに亡くなった義父と呉聘であることもまた好きです。
この2人と出会えたことで周瑩は大きく変われたのだと思います。

…とここまで書いたように私は呉家の人が大好きです。
ドラマとしておもしろくならないのはわかっていますが、呉聘と幸せに暮らしながらもトラブルを解決して行く姿を見ていたかったのです…
星移もどんどん変わっていって素敵な人になったな、と思いますし趙白石はとても不憫ないい人です。
でも今の周瑩を作った呉聘が私は1番大好きで、その思いもあってか恋愛パートには嵌れませんでした…
でも、それは個人の好みだと思いますので星移と周瑩、白石と周瑩の組み合わせが好きな方はそれもいいと思います!!
楽しみ方は人それぞれですからね。

このドラマは殺人も多くその謎が後半まで引っ張られましたが、きちんと伏線を回収したのも見事でした。
「え!?そうなの?」と二転三転して行くものの、そこを敢えてすぐ解決させずかといって忘れさせない脚本作りは本当にすごいと思いました。
周瑩の義父と呉聘は本当にかわいそうでしたね…

ですが、そんないいところがたくさんあるドラマでも許せない点が…
それは呉沢!!
お前じゃ!!
唯一最終話であの呉沢の無謀さが許せず、ほんわかした形で終われなかったのが許せません。
なぜ最後に私は怒らねばならないのだ。
実在の周瑩は寡婦を貫き、愛し合った星移を死なせるためにはしょうがないのでしょうが、もう少しまともな終わり方にできなかったかしら??と思いました。
呉家で事に及べば愛してる周瑩も死ぬのに実行しようとする星移も意味がわからないですし、呉沢はアホだしでちょっとここだけ無理矢理だったかなと思います。
単に呉家から出て行く隊列に銃を持った星移が現れて打って捕まるでもよくないか?と思うのですよ。
だってそっちの方が無防備な状態なので。
…とこの点だけは不満でした。
はい。
でもこれを観て思ったのです。
周瑩を愛した男達で誰が1番幸せだったのか?と。

  • 周瑩と愛し合ったけれどもすぐに死んでしまった呉聘。
  • 周瑩に長く片想いした上に心を通わせたけど最終的には結ばれなかった星移。
  • 周瑩に気持ちは受け入れられなかったけど1番長く時を過ごせた趙白石。

それ以外にも王世均が1番長く一緒にいられたけど、気持ちは心にしまったままでしたね…
たくさんの男性に愛されたけど…
幸せって難しいですね。
なのでやはり愛し合って長く過ごせる幸せって貴重なのだなーと思ったわけです。

あとは悪役の存在も忘れてはいけないですね。
このドラマの悪役は憎めない点はなくはないものの、きっちり悪役をしててよかったです。
権力を使って追い詰めてくるところは非常に現代でも通じるところがあって、ある意味勉強になりました。
人をどうやって動かせばいいのか、は杜が1番わかっていたと思います。
でも最後にはそれがうまくいかず、自分が商売をやるのが苦手な人だというのがよくわかりました。
裏で動く方がお得意ですね。
彼もある意味権力の犠牲者ではありますが、やったことは許せないのでこの結末には納得です。
杜の踊りや歌にはよく笑わせてもらいました。
とてもキャラが立った悪役だったなと思います。

そしてこれまた憎めなかったのがダメ男の周老四。
大好きでした。
絶対側にいたらイライラすると思うんですが、ドラマの中で見ていただけなら好きです(笑)
あんな人でも最期の時には泣いてしまいました…
呉聘と一緒に周瑩を迎えに来る場面もうるっときたし…
周瑩を大事にしていたところはどの場面からも伝わってきたので大好きでした。
変装もこのドラマのおもしろさですよね。

…とそれ以外にもいろんな魅力的な登場人物ばかりで語り出したらたくさん出てきそうですが、ここで終えておきます。
1番印象に残ったところは語り終えたかな、と思いますので。
本当、全74話と長かったですがいろんな思い出が残っています。
また機会があれば見返したいドラマです。
なにが起こるかわかった状態でいろんな人の心の機微を見るのも楽しいと思います。
あのドラマの続きが見られないのは非常に寂しいですが、また機会があれば見返したいと思います。

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おすすめです!
ぜひ!!

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各話の感想(ネタバレあり)

Twitterで呟いた各話の感想をまとめます。
少しネタバレを含んでおりますので悪しからず。

登場人物ですが、フォロワーさんから教えていただいてからこんな感じで呼んでます!

  • 白石君 … 趙白石
  • トメ … 杜明礼
  • しのぶ …胡咏梅(大竹しのぶさんに似てるから)