えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

孤城閉 〜仁宗、その愛と大義〜 第69話(最終話) あらすじネタバレ感想

最後ボロ泣きした…

その他のあらすじネタバレ感想はこちらから↓

『孤城閉 〜仁宗、その愛と大義〜』を観るには?

dTVやAmazonで有料配信をしていますが、レンタルの方が安くておすすめ。
ぽすれんなら安く借りられる月額制度があります!
私もぽすれんで借りて観てます〜

あらすじネタバレ

趙禎は宗実を皇太子とする詔を出し、宗実も受け入れる。
趙禎は民の生活を徽柔に見せ、徽柔に懐吉を側に置けないことをわからせる。
徽柔はそれを理解した上で懐吉を自由にしてやって欲しいと趙禎に願い出る。
時は過ぎ嘉祐8年、趙禎は丹姝の腕の中で息を引き取る。

感想

お子様かわええなぁ…
憧れなんだね、皇族が。
これを見せたかったのか、趙禎。
ここで「孤城」が出てくるのか…
「孤城」に閉じ込められていたのを解放してあげる、と。
でも趙禎と徽柔は閉じ込められたまま…

もうダメ。
泣いた…
亡くなってこんなに泣くの久しぶり…
如懿伝の如懿が亡くなった時と同じ感覚。
がんばったね、と。
丹姝が泣きながらも皇后としての任を果たしててもうこの人は生まれながらの皇后だったんだな、って。
趙禎と心通わせられた時間はそこまで長くはなかったかもしれないけど、それでも最期に一緒にいられたのがなによりよ…
徽柔はどうした…?
趙禎の死を受け入れられないのか…?
病気になったっぽいな…
でもこれが幸せなのかもしれない…
複雑、複雑だけどね。

終わってしまった…
終わってしまったよ…
史実を元にしてるからこれ以上どうにもならないのはわかってたけど、どうしようもなく誰もドラマとして望まれる幸せにはなっていないように見えてしまう終わり方。
でもこれが現実なのよね。
前ツイートもしたけどやっぱりこれに尽きる。

「仁」を貫き通した趙禎だったけど、その人生は「孤城」に閉じ込められたものだった。
特典映像の中にあった「誰もが制約の中を生きている 」。
そして皇帝はその制約がかなり大きなものだと。
まさしくそうだな、と思う内容だった。
このドラマ、特典映像も見るとなお面白いわ…
DVD借りて来てよかった。

このドラマは本当に孤独な人ばかりだったな、と思う。
趙禎は言わずもがな。
特典映像にもあったけど、朝廷でも後宮でも孤独。
丹姝もずっとずっと孤独だった。
そして寵愛を受けたかに見えた妼晗もまた孤独だったのよね。
趙禎をよすがに生きて行くしか術を持たない子どもで、自分の子どもはみな亡くなって親しい玉蘭もいなくなり貴妃の地位だけが虚しく残り早くに亡くなる。
心禾は孤独ではないように見えたけど、徽柔とともに孤城に閉じ込められた。
徽柔と懐吉もまた同じ。
懐吉は解き放たれたけど、その心はわからない。
きっとずっと徽柔が心に居続けるんだろうな、と。
徽柔に会えない制約の中人生を過ごさないといけない。
徽柔の影なのに、影は本体に寄り添えない。
やっぱり、どう見ても誰も幸せになっていないドラマなんだけど、これこそ人生だよな、と思わせる内容。
民であれ皇帝であれ、制約の中で孤独に生きる。
孤独に見えない人生だったとして、みなどこかで孤独なのかもしれないと思えるくらいの内容だった。
孤独を抱え、それに抗おうともがき苦しむのが人間の性。
そして人と寄り添い愛し合い、時として傷つけ合う。
そんな人間のあるがままの姿を皇帝の立場として描いたドラマだったな、と。
思いやりのある皇帝は苦しみながら生きてきた、と。
これまでいろんなドラマで描かれたどの皇帝よりも心を傾けられる人だったように思う。
描き方の妙もあるかもしれないけど、民に寄り添おうとした趙禎の姿は時として間違ったこともしたけどよかったよ。
皇帝もまた人間であることをよりわからせてくれるドラマだった。
そしてその孤独のつらさがわかるドラマでもあった。
趙禎と丹姝は最後に分かり合えたけど、もっと早くから手を携えられてたら違った人生もあったんじゃないかと思いつつこれが2人の人生だったのだな、と。
なんかうまく言葉にできないのだけど、人生そのものを見せてもらった気がする。
人生はままならず、それは皇帝も同じく人であるからだ、と。
誰しもが孤独を抱え懸命に生きていたのは今も昔も変わらない…
そんなことを伝えたかったドラマのような気がする。
人生を描いた深い深いドラマだった。
途中途中うまく理解できてないところがあったのと、一度観た上で再度観て人生をまた考えたいしドラマの登場人物の機微を見てみたい。
琅琊榜、明蘭とは違った視点で描かれる名作だわ。
すばらしい。
エンタメではなく人生そのものを描くドラマだった。
また観たい。
このドラマを観れて本当によかった。