えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

狂飆 第39話(最終話) あらすじネタバレ感想

悪は主観にしかない。それを学んだドラマだった。

※日本語字幕が怪しい状態で観ているので、所々間違っているかもしれませんがご了承ください。
あらすじネタバレもざっくり書いています。

これまでのあらすじネタバレ感想はこちらから↓

あらすじネタバレ

瑶瑶は強盛グループの本当の帳簿を手に入れると、強盛と安欣を呼び出すが蒋天の手下の殺し屋山峰が瑶瑶を誘拐する。
山峰は瑶瑶を人質にとって啓強に自殺を要求したところに安欣が現れ、山峰は逮捕されるが同時に瑶瑶が啓強を訴え啓強もまた逮捕される。 書婷、陸寒、王力殺害を山峰は認め、芋づる式に立冬らの関与も明らかになる。
思言の死体も調査され、思言の死体掘り起こしを反対した黎明もその罪が表に出る。 啓強、小龍、立冬は死刑が決定し、暁晨も5年の服役が決まり、悪が一掃された京海には平和が訪れたのだった。

感想

終わってしまった…
最後は予想できたものだったけど、なんだろうこのすっきりしなさ。
悪が一掃されて、普通なら「やったー!」ってなるところじゃん??
ならない。
全然ならない。
うれしくないわけじゃないよ?
安欣の悲願が達成されて報われた面もあったから。
それでも、でも。
誰も、誰も幸せになってない。
安欣はやや幸せの予兆は見えたけど、それくらい。
啓強に至っては家族だと思ってた娘に裏切られたもんね…
でも、それも業が深い証拠だと思う。
それでもやっぱり啓強は嫌いになれないんだ…
家族想いなところに嘘はなかった。
書婷を愛してた。
子ども達を実の子のように育ててた。
その姿に嘘偽りはなかったのよ。
だからこそ嫌いになれなかった。 たくさんの人を殺したのに。
なのに憎めなかった。
なんなら書婷の言う通り、人を殺さずに生きていけたらどれだけよかったかと願わずにはいられないほど。
書婷が生きてたら…
そう思わずにはいられない。
それでもそれより前にやってきた事は消せないけど。
こんなにも悪人に心を寄せたことがあっただろうか?
ないと思う。
単純な正義と悪の対比を描いてなくて、安欣にだけ肩入れできなかった。
それがこのドラマのおもしろさだったと思う。
悪は主観にしかない。
あるのは法律によって定められた悪人の定義だけ。
それを学んだドラマだった。
私は啓強を法律的に悪だと認識してたけど、それでも悪人だと思えなかった。
自分が第三者の立場なのも大きかったけれども。
たぶん当事者だったら啓強を深く恨んだと思う。
でも悪人なんて、そういうみんなそうなんだろうな、と思ったのがこのドラマ。
悪人にも家族がいて、家族にとって善人ならばやはり悪人は法律的にしか存在しない。
それを感じたドラマだった。
本当にすばらしいドラマ。
胸キュンなんて1ミリもしないし、今年観た孤城閉の如くほぼ誰も幸せになってないんだけど、すごく考えさせられる、そして惹きつけられるドラマだった。
日本にもぜひ上陸して欲しい。
本当に本当にすばらしいドラマだった。
そして、ドラマの登場人物達の幸せを願いたいドラマでもあった。
残されたみんな、どうか強く生きて…