エルピス -希望、あるいは災い- 第2話感想

いや…
なんかこのドラマすごい。
1話より感情の振れ幅が少ないせいか淡々と、劇伴も少なめで進むのが引き込まれる。

「私が伝えてきたことの中にどれだけ真実があったか。」
浅川のセリフ。
「真実」ってなんだろうね。
報道の果たす役割って？
常々どうなのかと視聴者が思っていたところに自ら突っ込む。
問題作だと言われるわけだ。
自分の首を締めてるもんね。
ドラマとしてはすばらしいと思う。
ただそれを言うだけで終わらせないようにはして欲しいと思うものの…
どうなるのかな。
びっくりしたのは実際の現実とリンクさせたこと。
安倍さんが出て来たのは驚いた。
ただ配信と実際の放送が違ったらしい。
安倍さんの場面は配信は静止画だったけど、テレビ放送は動画が流れてたとのこと。
権利関係の問題なのだろうけど、実際に安倍さんが出てきたことだけで個人的には驚いた。
ここまで切り込んでしまうのか、現実の問題に、と。
いやでも本来ならもっともっと切り込んでいいはずだよね。
報道はして終わりじゃなく、その報道は正しかったのか？
真実を伝えられてたのか？
なにか悪い方向に加担してないか、って。
前に読んだ本でみんな自分が下した決定を覆すことは認知的不協和に陥るから難しい、と書いてあったけどまさにそれ。
一度いろんな人を巻き込んで決めたことを覆すのは大勢の人の認知的不協和をもたらすから余計難しいということなのだろうね…
でも人間は過ちを犯す。
それをわかって、過ちを認められる仕組みを持つ社会こそが報道以外にも必要なのだなぁ、とこのドラマを見て改めて思う。
すごく難しいのは理解してるけど。