えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

『ドラキュラ伯爵』が魅せる新たなドラキュラ

ドラキュラってどんなイメージだろう?と思えば、私が思うのはこんなところ。

  • 棺桶に眠る
  • 血を吸って生活する
  • コウモリ
  • 太陽とニンニク、十字架が苦手
  • アダムスファミリー?

と、基本的にステレオタイプなイメージしかない。
あと思い出すのは『セーラームーン』のちびうさの話で出てきた吸血鬼くらいだ。
それ以外、きちんとドラキュラに関するなにかを見た記憶はない。
そんな私がTwitterで話題になっていたNetflixの『ドラキュラ伯爵』を観ようと思ったのは話数が少なかったから。
オスマン帝国関連のドラマがNetflixで放送予定なので、『ウィッチャー』も観終えたところだし、ということで軽く観はじめたのがきっかけ。

そうするとまあ、第1話から非常に引き込まれた。
ただのグロいホラーかと思っていたらそうじゃない。
Twitterではネタバレなしで観て欲しいとあったので、純粋に3話を楽しんだが次どうなるのかといったワクワク感がすごい。
アガサが勝つのか?それともドラキュラ?
そもそもそういった話なのか?
と考えながら観るのは非常に楽しかった。

『ウィッチャー』では5ちゃんで出演者のポリコレ的な人選が話題に上っているが、『ドラキュラ伯爵』もいろんなことに配慮したのが見受けられる。
例えば、性行為を本人が見てる場面では女性としているが、実質は男性であるドラキュラと行なっている。
また、多様な人種のキャストが出てくるのも『ウィッチャー』と同じ。
恐らく10年前に同じドラマを作るとそうはならなかったのではないか、と思わせる作り。
あくまで私の予想でしかないが…
あとよかったと思うのはラストシーン。
ややネタバレを含むので観ていない方は戻って観てきてくださいね。
ちなみに全編グロくてホラー要素満載なので苦手な方は観ない方がいいです。

私としてはよい終わり方だったと思うが、理由は今回アガサ役の女性がそこそこ年齢がいっていたこと。
これが若くてキレイな女性だとなんかしらけてしまいそうだったが、あのハキハキとした自信に満ち溢れたアガサだからこそ受け入れられた終わり方だったのでは、と思えた。

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ただ残念だったのは、まあドラマを進める上ではしょうがないのかもしれないが、第1話のアガサがジョニーの死に方を確認しなかったこと。
それが伯爵を招いた原因。
それであんなに大量に修道女が死なないといけなかったからね…
そして第2話の棺。
あれもおとり用とは言え、残しておくべきではなかったのでは、と思う。
まあたらればなんだけども、なんだかお粗末だなぁ、と。
でもそれもやや気になったくらいでそれ以外は非常におもしろかった。
ドラキュラがなぜ太陽を怖がるのか、いろんな行動を彼にさせていた原因、その辺が非常にすっきり描かれていて全編私としては満足した作りだった。
単なるシンボルとしてのドラキュラへのイメージが覆る、そんなドラマだった。
古くからある話をこうやっておもしろく描く試みはまた観てみたい。
例えばジェイソンとか、違った視点でドラマにしたらおもしろそう。
もうあるかな?
こんないろんなドラマが観られていい時代に生まれたな、と思う。