えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

『宮廷の諍い女』2周目感想

BSでの放送とほぼ同時に観てた2周目宮廷の諍い女。
待てずにBSより先に完走したw
そして5年前!の1周目の時の感想を読み返して懐かしく思ったり。
poupe.hatenadiary.jp

今回、1周目となにが違ったかというと、他のBS放送の皆様の感想をリアルタイムで見れたこと。
いろんな感想や考察があって、みんなすごい~と思いながら観てた。
それによってキャラへの印象が変わったり。
特に受けた印象が違うのは甄嬛かも。
1周目では肩入れしまくってたけど、甄嬛の下々の者には時には厳しい態度を取るところとか含め、1周目とは違った印象になったのは事実。
ちょっと話が発散しそうなので一旦は置いておいて…
まずはメインの感想を語ってみる。
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宮廷の諍い女が名作な理由

1周目のときはもちろん如懿伝は放送されておらず、続きがあると知って楽しみだった。
でも2周目をしてみて如懿伝が宮廷の諍い女を超えられない理由がよくわかった。
すべてはスッキリ感よ!!

「やられたらやり返す。倍返しだ!!」よ~

如懿伝のクソ朕は長生きしすぎてスッキリ感ないまま終わるからね…
あのクソ朕にひと泡吹かせられず如懿がこの世を去ることが1番スッキリしないんだわ。
だからこそ宮廷の諍い女は名作。
もちろん史実で皇帝を殺す、なんてことはしてないだろうけど、妃嬪みんな皇帝が死んでも悲しまないのもまた笑えるよね~←
あまりにも四郎のクズっぷりがひどかったからこそ、最後は四郎へ妃嬪の裏切りを伝えた上で妃嬪の手で死んだことがなによりもスッキリ。
こう書くと人が死んで喜んでるクズな私の酷さがわかるけどw
でもきっとみんなもそう思ってるよね?
私だけじゃないよね?

四郎はまた、自分がクズだとは微塵も思っておらず、なんなら「後宮のいざこざを収めながらも政治がんばってる僕ちゃん偉い!!」状態だったこと。
皇帝だからしょうがない…とは思うものの、四郎に欠落していたのは思いやり。
そしてたぶん子ども時代に十分に愛されずに愛に飢えてたのが原因。
でも、その真実の愛とやらを失ったのがぜーんぶ自分のせい。
それを反省せずずっと生きてきて、たぶん今際の際でも理解できてなかったんじゃないかな?
たぶん「僕ちゃんこんなにがんばったのになんでこんな仕打ちを…?」って思いながら息絶えた気がするな。
四郎の辞書に反省の文字などないのだ。
純元皇后が死んだのも、甄嬛が裏切ったのも、なにもかも…
後宮で起きたことは全部四郎のせいなんだけどね~
それで報いを受けて死んだのだから超スッキリ!!
四郎はきっと妃嬪たちに愛されなかった子ども時代を求めていた気がしていて、妃嬪に求めていたのは「母の愛」だと思う。
それが最後の方に皇太后ロコンドと抱き合ってるのを見た、というセリフに込められてると思うのよね。
母が裏切ったことが許せず、愛に飢えて本当の愛を求めた…
でもその愛は本当の愛ではなく母親の代わりで、自己中な行動をしたがために本当の愛も母親代わりの愛も受けられず…
かわいそうな部分もあるかもしれないけど、やっぱり自業自得なのよね。
という、悪役?がきちんと裁かれて終わる半沢直樹方式なのが宮廷の諍い女が名作だと思う理由。

果郡王を本当に愛していたのは誰か?

甄嬛の印象が変わった、という話をしたけれども、今回甄嬛をずっと応援しきれなかったのは例えば温侍医への態度とか。
まあまあ結構ひどいこと言ってたな、と。
1周目はまあ温侍医片思いだし…と思ったりもしたけど、浣碧への対応含め下と見た人間へは甄嬛は優しさもあったけど厳しさもあってその辺が印象が変わった。
そして最後まで見て1番甄嬛に対して疑問に思ったのが果郡王を本当に愛していたのか?ということ。
愛していたのには間違いはないのだろうけど…
果郡王を愛していた女たちは次々と果郡王の後を追ったのに、甄嬛がそうしなかったことが気がかりで。
愛にもいろんな形があって正解がないのは百も承知だけど、私から見ると浣碧や寧嬪の方が潔く見えた。
もちろん残された子どものことを考えれば甄嬛の方が普通なんだと思う。
でも乾隆帝が即位して、果郡王との子どもも脅かされる立場じゃない状態にまでできたのならば、世話をしてくれる人はたくさんいるはずだから後を追っても不思議ではない。
でもそれをせず、如懿伝では辣腕皇太后となって君臨しているのを見ると…
なんだろう、愛なのかどうなのかがわからなくなったのも事実。
強い女性であるのだろうけどね。
なんとなく…浣碧は置いておいて、寧嬪の生き方のほうが愛を感じてしまった部分はある。
果郡王自体も周りが見えずに行動し過ぎで、どうなのよ?と思って1周目と同じく好きになれず終いだったけど…
だからこそなのかな。
ただただ盛り上がっただけの恋愛に見えたのよね。
報われない愛に執着する…的な。
ロミジュリ的に酔った感じといえばいいかな。
でもこれはあくまでも1つの見方であって、正解ではないし私の感想なので「違う!」と思う方がいても全然気にしない。
ただ、1周目には考えなかったことではあるので、如懿伝を見てなおかつ2周目をすると違う感想が出てくるのもまた名作である所以かもしれない。
自分の感性が変わった…というのもあるだろうけど。

ということで全76話。
倍速視聴とはいえおもしろくて次々見ちゃったw
2周目なのにその辺のドラマよりも全然おもしろくて、名作はやはり名作。
またいつか見たいし、如懿伝も記憶が新しいうちに見返したいと思うものの…
モヤモヤするのがわかってるから手が出なそうw

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