えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

silent 最終話 感想

想いを言葉で紡ぐ(紬)ことの大切さを感じるとてもいいドラマだった。

最終回も印象に残るたくさんの言葉が紡がれていてひとつひとつが響いた。
私は記憶が残りにくいタイプなので、どうしても伏線回収とかは気付きにくいのだけども、Twitterで見てこんなところが繋がってたのか、という気づきに出会えたのは本当によかった。
音のない世界っていう聴者から想像がしにくい世界を舞台にしてたけれど、最後終わってみたら聴者どうのこうのはあんまり関係ないな、って気づいたドラマだった。
紬が言っていたように、ひとりひとり歩んできた世界が違う。
8年前交差した世界でも8年経った今はまた違う世界を生きている。
それって聴者云々関係ないよね、と気づいた。
私だって他の誰ひとりとして同じ人生は歩んでいない。
だからこそ人は分かり合えないところがある。
でもそれを言葉に出して伝えることで理解し合って行くのは聴者であるかどうかなんて関係ない。
それを気づかせてくれたドラマだった。
言葉を紡ぐこと。
その大切さを教えてもらったドラマだった。
だから紬って名前の主人公にしたのかな?と。
紡いで想いを伝える。
紬と想。
この名前もなんだか考えられてつけられたのかもしれない、と考えさせるドラマ。(一部想のお姉ちゃんの子どもの名前では物議を醸してたけど…)
想も8年前で止まらずにちゃんと今を見れるように成長したことがなによりだったな、と思う。
紬は昔から変わらないように思うけど、思い悩んでちゃんと見える世界が変わっていったのもまた、周りの人達のお陰なのかなと思う。
落ち込むことがあっても、周りの人が支えてくれる。
周りの人がいてくれたからこその紬と想の関係。
たぶん、2人だけではこの最後は迎えられなかった。
そういった日常の何気ないものの大切さを改めて気づかせてくれたのもこのドラマのよさだった。
私ひとり、家族だけじゃない。
周囲の人がいてこそみんな生きていられる。
改めて、自分の周りにいてくれる人たちにも感謝しなければと思わせてくれるドラマだった。
個人的にこのドラマは強い印象を残すドラマではなかったんだけど、心に寄り添ういつの間にかすっと心の中に入り込んでくるドラマだった。
何気なくそこにある言葉と同じ。
きっとまたなにかを思い出させてくれるのがこのドラマかもしれない。
ふとした時に考えさせられるドラマ。
そしてたぶん2周目をするとまた見方が変わるドラマだろうとも思う。
とてもとてもすてきなドラマ。
このドラマは話題になって後から見始めだけど、ここまで心温かく考えさせてくれるドラマだとは思いもよらなかった。
このドラマに出会えてよかった。
ありがとう。