えーこのドラマ記録

趣味の海外ドラマ(たまに日本ドラマ)のネタバレと感想を綴るブログ。最近は中国ドラマにどっぷりハマっているので中国ドラマ記事が多め。

silent 第7話 感想

相手も絡むこんなきれいな失恋は初めて見たかもしれない。

前回、奈々のつらさが身に染みて、今回も始まりはそのつらさを噛み締めるところからだった。
つらい場面はいくつも続いて、家の前にいるのに入れてもらえなかったり、告白みたいになったけど振らないでほしいって言っちゃったり。
奈々の強がりが見てとれて、一歩間違えば嫌な女に見えかねないところだった。
でも、それでも紬はしっかり奈々と向き合ったし、奈々もきちんと想と話ができた。
すごくいい失恋だったな、って思ったんだよね。
奈々も言ってたように、相手の元カノかつ今も好きだと思えるような人と2人で会うと普通は修羅場しか想像できない。
でも紬は8年間想の側にいてくれたことを感謝するだけで、言葉も発さずに奈々に向き合った。
奈々にとってもすごくそれが響いたんだよね、きっと。
話せるのに話さない選択をしたから。
だからこそきっと自分の気持ちに区切りをつけるきっかけになったんじゃないかな。
紬も奈々も好きな人のためにがんばってたという共通点もあるのがわかったしね。
本当にきれいな失恋で、元カノ・今カノになるかもしれない人との対面とは思えなかった。
奈々は確かにちょっと口が悪いというか、悪く受け止められかねない言い方をすることもあるけど、やっぱり根は悪くないどころかいい人なので、春尾先生と過去になにがあったかはわからないけど幸せになって欲しいなぁ…

そして想の母親。
親として子どもがつらい思いをするかもしれない、その可能性が高い道に進むのを止めたくなるのはよく理解できる。
私もひとりの母親だから。
でもそれは想が選んだ道じゃない。
今想が選んだ道を応援するのが親がすることだと思う。
もしその先が崖だったら、崖に落ちてしまったとしてもその時に手を差し伸べるのが親なんじゃないの?
もちろん崖が見えて子どもが手を伸ばしてきたなら助けてあげればいい。
でも今は崖があるわけでもないのにその道に進もうとしているのを阻むのは違うと思う。
前回のCDを捨てる件からもそうだけど、母親は苦しむ想を「自分が」見たくないからそうしようとしてるだけ。
ちゃんと想の気持ちを尊重しなきゃいけないと思う。